投稿日:2008-08-20 Wed
最近観た展示で、まだ書いていなかったもののメモ。三越ギャラリーで、「春の院展」を観た。夏の盛りに「春」ってのも何だが、全国を巡回してるんだからしょうがない。一番最後の新潟では10月にかかるらしい。もう秋だって。
入場は有料だが、例によって三越のカードを見せれば無料だった。ギャラリーのスペースの半分くらいはお中元の売場が使っていて、割と狭いところに押し込んだ感じ、なきにしもあらず。
幾つか発見があったんだけど、特に印象に残ったのが、白く飛ばし気味にした作品が何点かあったこと。例えば、齋藤ゆりあ「Titania」。こういうのは、日本画では当たり前の表現なんだろうか、それとも新しいのか。
三菱地所アルティアムでは、梅佳代「「スーパーシャッターチャンス祭り in FUKUOKA」」の「じいちゃんさま」。先だって展示されていた「男子」は被写体である子供達の持つエネルギーがそのまま作品の力になっていたけれど、写るのがお年寄りではそうもいくまいから、瞬間を切り取った中にそれまでの人生を感じさせるような写真が出てくるのではないか、というのが事前の予想だった。が、そうではなく、どうやら作者のおじいちゃんと(作者自身を含めた)家族の交流がテーマのようだった。ポスターに使われている、バナナを頭にのせたおじいちゃんの写真も、そういう文脈なら納得できる。この先、どういう作品を撮られるのか、楽しみ。
続きは別エントリーで。
投稿日:2008-08-14 Thu
北九州市立美術館の本館を、初めて訪ねた。調べてみると、JRよりもバスの方が便利そうだったので、天神から「いとうづ号」というのに乗って、七条で下車。降りたバス停のすぐそばに、シャトルバスの発着を示す看板がある。シャトルバスは、補助席を使っても30人入らないくらいの小ぢんまりしたもの。お盆休みの時期だからか、結構混んでいる。丘をちょいと登って、ものの5分で美術館へ到着。降りて玄関までの通路を登る。見晴らしがよく、広がる市街地の向こうに海が望める。洞海湾、かな。
建物に入ると、正面に椅子が並べられ、多くの方が座って休憩中。ロビーコンサートみたいなものが、すぐできそう。右手にミュージアムショップ、左手に特別展関係と思われるショップ。お目当ての特別展は後に回して、正面の階段を登って二階のカフェ・ミュゼでまずは腹ごしらえ。なかなか綺麗な感じだし、海側の席に座れば景色も楽しめる。もっとも、私の席のテーブルクロスはちょいと汚れが目立ったが。メニューを見ると、食べ物は軽食とデザートで、おかずと主食が別々になっているものはビーフシチューくらいしかない。お値段は、軽食のセットが概ね1000円を越す程度。私が頼んだスパゲティの味は、まあまともだった。フロアの店員さんは、マニュアルどおりに動くのが精一杯で、どこの席の客はまだ注文とってないとか、水が無くなっているとかいうところまでなかなか気が回らない様子。もちろん、混んでいたせいはあるんだろうが。
階段からカフェの逆側に行くと、小さな展示室(「マリナーズ・アイ展」という、海の写真の展示をやっていた)を経由してアート・ライブラリーに行き着く。大きくはないが、落ち着いた部屋だ。
1階に戻って、いよいよお目当ての「ジョン・エヴァレット・ミレイ展」へ。かなりの混み具合。
目玉の「オフィーリア」は割と最初の方にある。まずはとっくり眺めて来たのだが・・・この絵は元ネタの「ハムレット」が分かっていないと理解するのが難しい。子供の頃に読んでいる筈なのだが、たぶん面白さを感じられずに字面を追っただけなのだろう、オフィーリアがどういう人だったのか、とんと思い出せない。絵の傍に解説はされているのだが、それだけではイメージが湧かないし、これは再度読んでみるしかないなぁ。
展覧会の全体としてみると、個々にいいと思った絵はあったものの、ミレイの画風というのか、そういうもの全体の流れはいま一つピンと来なかった。一つにはラファエロより前、とか言われてもイメージが湧いていないので西洋美術全体の流れを勉強する必要がある。もう一つ、ミレイの絵は版画になって売られていたり、依頼を受けて肖像画を描いたりしていたようだけれど、そうした、どうやって収入を得ていたのか、需要層はどういう人だったのか、についての知識が欲しい。今後の課題ということで。
それにしても、スコットランドの風景を描いた幾つかの作品、よかったなぁ。
ついでに常設展も覗いた。なかなか見応えがある。宇治山哲平はこういう絵を描く人だったのか。アネックスの本館から入ったところの造り、どこかで見た覚えがある。同じ人が設計したのか、何かモデルになった建物があるのか。
北九州市立美術館
投稿日:2008-08-13 Wed
百道浜の博物館あたりの展示品に、福岡市埋蔵文化財センター所蔵と書かれているものがときどきある。調べてみると一般の見学もOKらしいので、ちょっと覗いてきた。行きは西鉄の雑餉隈駅から歩く。地図をいい加減にしか見ていなかったのでちょっと迷ったが、それでも20分くらいで無事到着。帰りは西鉄バスの41番で博多駅に出た。バス停は目の前にあるのだが、どうもこの路線は本数が少なそうだ。
入館は無料。受付で、多くの無料のところにあるような、何歳代かとかどこから来たとかのアンケートを書き、「見学のしおり」とポストカードを戴く。
主な展示室は、二つ。一つ目の部屋の多くは、発掘調査のやり方や資料の保存方法の説明に割かれている。こういう展示は、よそにはなかなかないので、勉強になる。
一つ目の部屋の一部と二つ目の部屋は、出土品の展示に当てられている。いろいろなテーマをちょっとずつ、要領よく見せている感じだ。
奥にもう一つ小部屋があって、「歴史のクロスロード福岡 前期展」というのをやっていた。朝鮮半島と日本で同じ様式の器が出土しているとかいった内容。
展示室脇にテーブルの置かれたスペースがあり、そばに若干の書籍が置かれていたので読書スペースなんだろうと思うけど、私が行ったときは子供さんの遊び場と化していた。2階に図書室があるらしいのだが、見学している間は気付かなかった。またいつか。
福岡市埋蔵文化財センター
投稿日:2008-07-26 Sat
先日、須恵の久我記念館と歴史民俗資料館に行ったときのメモ。天神の日銀前から宇美営業所行きの西鉄バスに乗れば、乗り換えなしで久我記念館の最寄のバス停まで行けるらしいけど、今回はJRで須恵駅まで行ってバスに乗り換える方を選んだ。須恵駅の出口を出たところから右手に歩くとすぐバス停がある。宇美行きに乗って一番田で降りると、目の前の交差点にこっちが久我記念館、という看板が出ている。それに従って左手に折れる。ちょっと進むと住宅街。そのまま真っ直ぐ歩いていくと、突き当たりに階段がある。私はそれをずいと登ったが、左手に迂回すればもう少し緩やかな坂があるらしい。ともあれ、登って森の中をちょいと行けば久我記念館がある。
一階のメインの展示室では、案浦博子作品展をやっていた。巻紙みたいなものに描かれた絵が隣の部屋まで伸びている。それだけのエネルギーが込められているんだろうけれど、残念ながら私にはまだ十分理解できない。むしろ、フランスのスケッチらしい小品達の方が楽しめた。
入口の左手の小部屋と二階は常設展示室らしい。金錆染付の須恵焼は、面白い。
パンフレットを見ると、ホール右手に特別展示室があるらしいんだけど、私が行ったときは使われていなかったのだろう、記憶にない。
久我記念館を出て裏手に回り、車止めのチェーンをまたいでちょっと進むと、「ささやきの小径」の看板がある。そちらに入ってみると、まあ、その辺の山に登るときに森の中を進んでいるような感じの道で、気持ちいい。アップダウンはあまりない。
そこを15分かそこらで抜けると、歴史民俗資料館の筈なんだが、森の中を出たところでちょっと迷った。あそこは矢印だけではなくて、看板に地図でも描いておいてもらえると有難いなぁ。
皿山公園にちょっと寄って、じゃなくて迷い込んでから、歴史民俗資料館に辿り着く。久我記念館もそうだったけど、ここも自分でコーヒーを淹れて飲めるようになっているらしい。ここは確か一杯100円とか書いてあったような。
資料館の展示は、中世の城やお寺から眼科医、須恵焼、石炭など、地域に特徴的なものから、もっとどこにでもありそうな生活用品まで、割とたくさんある。
ついでながら、久我記念館、歴史民俗資料館とも、入場無料。須恵町に税金払った覚えはないし、ちょっと申し訳ないですな。
須恵町歴史民俗資料館・須恵町久我記念美術館
投稿日:2008-07-20 Sun
久しぶりに石橋美術館へ。久留米には意外に行く機会がないのだが、
天神から特急で29分、その気になれば近いものだ。
この日は、「パリ−ニューヨーク 20世紀絵画の流れ」という展覧会の最終日。
翌日が祝日なのに何で中途半端に打ち切るのか分からないけれど、
それなりの事情があるのだろう。お客さんはかなり多かった。
副題に「フランシス・リーマン・ロブ・アート・センター所蔵品展」とある。
アメリカはニューヨーク州のヴァッサー大学というところのアートセンターだそうな。
概ね、19世紀ヨーロッパ絵画とその影響を受けたアメリカのハドソン・リヴァー派から、
1980年代初頭くらいまでの流れを追う構成。
これまで、アメリカというとポップ・アートくらいしか知らなかったので、
自分にとっての欠落を埋められたのはたいへん良かった。
抽象表現主義などが入っているから当たり前だろうけれど、
抽象画が結構多く、それらに手こずった。
抽象画の観方をどこかで勉強せねばなるまい。
石橋美術館
The Frances Lehman Loeb Art Center
△ PAGE UP
