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末永の森コンサート Vol.16
津村瑞(Fl)、永田明(Fl)、山下浩二(Fl)、徳山奈美(Ob)、タラス・デムチシン(Cl)、黒川律子(Vla)、市博成(Vc)、田中美江(Pf)、末永文化センター
今回は何席くらい用意されていたのだろう。配置は、前回と同じように床に扇状に広がったものにプラスして段々の席の部分がある。扇の両端付近に空席が目立つ程度で、後はだいたい埋まっている。
一曲目は、アルビージの小組曲第2番。吹奏楽の世界ではメジャーな曲らしい。津村さんの解説によると、作曲者はミラノのオーケストラのフルート奏者だったのだが、トスカニーニと喧嘩してやめてしまった人だそうな。
「春の歌」「鐘」「ヴェニスの舟歌」「泉(噴水)」の4曲からなる。これらの表題を見たときに、交響曲や弦楽四重奏曲の標準的な四楽章編成の発想かな、と思った。「鐘」がスケルツォ、「舟歌」が緩徐楽章、「泉」が早いテンポの終楽章、みたいな。実際に聴いてみると、「鐘」の後半が割と静かになる以外は、そういう捉え方をしても当たらずといえども遠からずという感じだった。
編成は、フルート三本。いろいろな楽器の組み合わせに比べて変化をつけにくい筈だから、そこで作曲者がどのような工夫を凝らしているんだろう、ということに興味が湧く。素人のこちらにはテクニック的なことは分からないけれど、一本が伸びやかな旋律を奏している間に他の二本が細かい音符の動きで支えているとか、高音と低音の音色の違いを対比させるとか、目立つ表現はどうやら分かった。
二曲目の説明をされた若いフルートの男性が、山下さんかな。ヨハン・クリスティアン・バッハの四重奏曲ニ長調Op.20-2。フルート二本、ヴィオラ、チェロの編成。もとは弦楽四重奏なのだろうか、それともオリジナルがこういう編成なのかな。後で調べてみよう。
休憩前のアナウンスのときに後援会?のお知らせがあったんだけど、1万円で1年4回分のチケットを各2枚プレゼントとのこと。1枚当たり1250円で前売り1000円より少し高くなるわけだが、後援と名付けるにはちと控えめだ。
後半の最初は、M.ドリングのトリオ(フルート、オーボエ、ピアノ)。永田さんの解説によると、作曲者は女優もやっていた方だそうで、ホールの扉に貼って下さっていたネットの記事を見ると、なるほどそんな感じで写ってらっしゃる。旋律の作り方などは、ロマンティックではなく20世紀の雰囲気。後で調べてみると、1923年生まれで1977年没。この曲は1968年の作らしい。
お次は、オネゲルのラプソディー。フルート二本、クラリネットとピアノの編成。津村さんは、解説の中でこの曲の色彩感を強調されて織物に例えられていた。実際に聴いてみると、極彩色ではなく淡い色の絹織物という感じ。管がフルートとクラリネットだけでオーボエの鋭い音なんかが入ってないせいもあるのだろう。随分前に聴いた同じ作曲者の交響曲に似ていると思えたところもあった。何と言えばいいのだろう、リズムに乗せてドッドッと進んでいく推進力?
サン・サーンスの「デンマークとロシア民謡によるカプリス」は、フルート、オーボエ、クラリネット、ピアノの編成。オーボエが入ると響きが随分違うものだ。津村さんの説明によると、作曲者がロシアへの演奏旅行のために書いた曲で、現地では大受けだったそうだけれど、聴いていて今一つピンと来なかった。おそらく、元の民謡を知っているかどうかの違いが大きいのだろうな。
アンコールは、アンダーソンの「ペニー・ウィッスル・ソング」。フルート三本とピアノ。
今日はメインのフルートはもちろんだけど、それ以外に、徳山さんのオーボエ、田中さんのピアノが特に耳に残った。
アンコール前の永田さんの口上によると、津村さんが寿退職されるそうな。オケの首席でもそういうことがあるのか。もちろん個別の事情は存じ上げないけれど、女性が仕事を続けることに対する障害について最近具体例を見聞きしているので、そういうのを連想してしまった。それにしても、九響のサイトでは、ファゴット、トロンボーン、フルートと三つのパートの首席の募集がいっぺんにかかっている。人材確保の苦労がしのばれるなぁ。
末永文化センター
MADELEIN DRING Her Music, Her Life
今回は何席くらい用意されていたのだろう。配置は、前回と同じように床に扇状に広がったものにプラスして段々の席の部分がある。扇の両端付近に空席が目立つ程度で、後はだいたい埋まっている。
一曲目は、アルビージの小組曲第2番。吹奏楽の世界ではメジャーな曲らしい。津村さんの解説によると、作曲者はミラノのオーケストラのフルート奏者だったのだが、トスカニーニと喧嘩してやめてしまった人だそうな。
「春の歌」「鐘」「ヴェニスの舟歌」「泉(噴水)」の4曲からなる。これらの表題を見たときに、交響曲や弦楽四重奏曲の標準的な四楽章編成の発想かな、と思った。「鐘」がスケルツォ、「舟歌」が緩徐楽章、「泉」が早いテンポの終楽章、みたいな。実際に聴いてみると、「鐘」の後半が割と静かになる以外は、そういう捉え方をしても当たらずといえども遠からずという感じだった。
編成は、フルート三本。いろいろな楽器の組み合わせに比べて変化をつけにくい筈だから、そこで作曲者がどのような工夫を凝らしているんだろう、ということに興味が湧く。素人のこちらにはテクニック的なことは分からないけれど、一本が伸びやかな旋律を奏している間に他の二本が細かい音符の動きで支えているとか、高音と低音の音色の違いを対比させるとか、目立つ表現はどうやら分かった。
二曲目の説明をされた若いフルートの男性が、山下さんかな。ヨハン・クリスティアン・バッハの四重奏曲ニ長調Op.20-2。フルート二本、ヴィオラ、チェロの編成。もとは弦楽四重奏なのだろうか、それともオリジナルがこういう編成なのかな。後で調べてみよう。
休憩前のアナウンスのときに後援会?のお知らせがあったんだけど、1万円で1年4回分のチケットを各2枚プレゼントとのこと。1枚当たり1250円で前売り1000円より少し高くなるわけだが、後援と名付けるにはちと控えめだ。
後半の最初は、M.ドリングのトリオ(フルート、オーボエ、ピアノ)。永田さんの解説によると、作曲者は女優もやっていた方だそうで、ホールの扉に貼って下さっていたネットの記事を見ると、なるほどそんな感じで写ってらっしゃる。旋律の作り方などは、ロマンティックではなく20世紀の雰囲気。後で調べてみると、1923年生まれで1977年没。この曲は1968年の作らしい。
お次は、オネゲルのラプソディー。フルート二本、クラリネットとピアノの編成。津村さんは、解説の中でこの曲の色彩感を強調されて織物に例えられていた。実際に聴いてみると、極彩色ではなく淡い色の絹織物という感じ。管がフルートとクラリネットだけでオーボエの鋭い音なんかが入ってないせいもあるのだろう。随分前に聴いた同じ作曲者の交響曲に似ていると思えたところもあった。何と言えばいいのだろう、リズムに乗せてドッドッと進んでいく推進力?
サン・サーンスの「デンマークとロシア民謡によるカプリス」は、フルート、オーボエ、クラリネット、ピアノの編成。オーボエが入ると響きが随分違うものだ。津村さんの説明によると、作曲者がロシアへの演奏旅行のために書いた曲で、現地では大受けだったそうだけれど、聴いていて今一つピンと来なかった。おそらく、元の民謡を知っているかどうかの違いが大きいのだろうな。
アンコールは、アンダーソンの「ペニー・ウィッスル・ソング」。フルート三本とピアノ。
今日はメインのフルートはもちろんだけど、それ以外に、徳山さんのオーボエ、田中さんのピアノが特に耳に残った。
アンコール前の永田さんの口上によると、津村さんが寿退職されるそうな。オケの首席でもそういうことがあるのか。もちろん個別の事情は存じ上げないけれど、女性が仕事を続けることに対する障害について最近具体例を見聞きしているので、そういうのを連想してしまった。それにしても、九響のサイトでは、ファゴット、トロンボーン、フルートと三つのパートの首席の募集がいっぺんにかかっている。人材確保の苦労がしのばれるなぁ。
末永文化センター
MADELEIN DRING Her Music, Her Life
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